泉ヶ岳 登山コースの案内 Mt.Izumigatake Mountain trail
泉ヶ岳は、宮城県仙台市に位置する標高1,172mの山で、仙台市民に親しまれている山です。山頂からは仙台平野や太平洋を望むことができ、四季を通じて多くの登山者が訪れます。
登山コースはいくつかありますが、代表的なものをいくつかご紹介します。
*登山コース計画はヤマレコのらくルートで作成(標準タイム)しました。
山やコースによって若干異なりますが、平均的な体力の登山者の標準タイムの目安は
登り:標高差100mあたり約20分 下り:標高差100mあたり約15分

登山標高:主曲線&計曲線
泉ヶ岳 水神コース
七北田川の源流に沿って登るコースです。水神の碑やさいの河原など、見どころも多く、比較的緩やかなので、初心者や家族連れにおすすめです。
泉ケ岳登山コースの中で最も人気が高いのが水神コースです、分岐らしい分岐もなく、山頂まで一本の道でつながっているしかし、昭和 初期までは表コースがメインのコースであり、その後 道路整備されたコース。
コースのスタートは大駐車場を過ぎ、泉ヶ岳自然ふれあい館を横目に見ながらアスファルト道を進むと途中、滑降コース入り口が見える。
さらに舗装路を直進すると水神コース登山口がある。
しばらくは緩やかな道が続く。

秋の泉ヶ岳 水神コース 登山口
比較的背の高い樹木背の低い笹原が作り出す独特の景観の中を進んでいくと、水神平と呼ばれる分岐点がある。
右手にお別れ峠に続く道があり、直進して水神の碑を目指す。
水神の碑、手前まで来ると道が広くなっており、ここでほとんどの方が休憩する場所となっている。初夏には前を流れるヒザ川の流れで涼をとるのが最高、但しヒザ川の水は地表水なので飲まない方が無難、この近くに大きな岩に大きな文字で水神と刻まれた石碑がある、この石碑が泉ケ岳のシンボル。

泉ヶ岳 水神の碑
水神の碑からは登山道加北東に向かい、少しずつ傾斜が増してくる。泉ケ岳の特徴ともいえる小さな岩が点在する路面となっている。やがてドウダンなどの樹林帯に変わり、一気に視界が開ける場所へとたどり着く。この煬所が賽の河原と呼ばれる場所で、泉ヶ岳随一の展望となっている。

賽の河原から蔵王連峰と二口山塊、そして手前に黒鼻山
好天に恵まれれば、遠く朝日連峰まで望むことができる、賽の河原を過ぎるとわずかな距離で泉
ケ岳山頂、ここで山頂の祠で拝んで、山頂の標識で記念撮影するのが恒例のパターン。
泉ヶ岳山頂は展望がきかないので昼食をするのは賽の河原か、山頂から北泉ヶ岳への稜線を約50m進むと船形連峰が一望できる私のお気に入りのシークレットな場所がある。

泉ヶ岳 山頂 手前が北泉ヶ岳、奥に三峰山、船形山、後白髭山
泉ヶ岳 水神コース Mapと行動予定
泉ヶ岳 水神コース

泉ヶ岳 水神コース 行動予定
*泉ヶ岳 水神コースの詳細はヤマレコに記載⇒ここ
泉ヶ岳 水神コースの分岐点
次に泉ヶ岳 水神コースの分岐点等をgoogle ストリートビューで紹介
google ストリートビュー冬の 泉ヶ岳 黒鼻山 登山口
泉ヶ岳 水神コースから黒鼻山へ行く分岐点
google ストリートビュー冬の 泉ヶ岳 水神
冬の水神の碑、ここから北泉ヶ岳へ分岐する。
google ストリートビュー冬の 泉ヶ岳 賽の河原、山頂付近
泉ヶ岳で一番、展望が良い場所、特に冬は樹木の葉がないんで視界はGood!
泉ヶ岳 滑降コース
スキー場のゲレンデを登っていくコースです。途中、滑りやすい箇所もありますが、眺望が良く、変化に富んだ景色を楽しめます。
昭和初期には山頂から滑り降りるスキーコースがあり、スキー大会も開催されておりその名残で滑降コースと名付けられている。中腹から山頂にかけては急坂だが、お別れ峠までは比較的緩やかなかな登山道となっている。
参考記事:泉ヶ岳の登山とスキーの歴史
コーススタート地点は泉ケ岳スキー場前にある大駐車場から泉岳自然ふれあい館を目指して進む。舗装路を進むと、右手に「滑降コース入り口」の標識が見えてくる。直進すると水神コース。

滑降コース入り口
標識に従い進んでいくと、登山道と書かれた柵がある。この先に登山道が続いている。比較的背の高い樹木が多い、広くて歩きやすい道が続いている
やがてお別れ峠と呼ばれる五差路にたどり着く。この場所は泉ケ岳登山道の中で最も迷いやすいポイントで、登りでも下りでも標識に記載された行先をしっかりと確認したい。滑降コースは、お別れ峠の標柱を過ぎた先に続いている。

泉ヶ岳 お別れ峠
お別れ峠を過ぎると、見返平と呼ばれる展望地がある。眼前に泉ケ岳の山体を、振り返ると仙台平野を、望むことができる。この付近から傾斜が増してきて、本格的な登りとなる。

泉ヶ岳 見返平
大壁と呼ばれる場所は、大きな岩が点在し、一見難所に見えるが、手掛かり、足掛かりはしっかりとしている。
トラバース気味に高度を上げていくと、カモシカコースと合流し、すぐに泉ヶ岳 頂上に着く。

泉ヶ岳 大壁
泉ヶ岳 滑降コース Mapと行動予定

泉ヶ岳 滑降コース
*泉ヶ岳 かもしかコースの詳細はこちら
泉ヶ岳 かもしかコース
兎平まではスキー場のゲレンデを登り、その後は林の中の急な登りが続きます。健脚者向けのコースです。
泉ケ岳大駐車場から泉ケ岳スキー場のゲレンデに足を進めると、カモシカコース入り口の道標がある。
ゲレンデの左側に登山道があり、リフト終点まで登る。リフトは雪がない季節も登山リフトとして運行しているリフト料金、営業時間は下記のサイトを確認して下さい。
ゲレンデを登り、兎平と呼ばれる草原帯を目指す、兎平は白樺林が立ち並ぶ独特の景観が広がっている。

冬の泉ヶ岳 兎平の白樺林
特にススキが生い茂る秋が最高の季節、 兎平には岡沼と呼ばれる湖沼があるが、雪解け水がたまる時期と大雨が降った時などのかぎられた時期にしか、その姿を見ることができない。

秋 泉ヶ岳 岡沼のススキ
又、岡沼周辺は湿地帯なので春にはカタクリ、ショウジョウバカマの群生地があり、ひっそりと花を咲かせています。

春 泉ヶ岳 岡沼周辺 カタクリ、ショウジョウバカマが咲く
岡沼から山頂へと続く急坂は、泉ヶ岳登山道の中でも屈指の急坂であり、適度に休憩をとりながらゆっくり進む、急坂も終盤になるといくぶん傾斜が緩み、途中滑降コースと合流すればすぐに山頂に到着する。
私の場合、泉ヶ岳 かもしかコースは上りは急なので下りで使い、兎平からゲレンデを仙台市街をユックリと下山するのが好きである。

兎平 仙台市街を見ながらゲレンデを下る.

泉ヶ岳 かもしかコース

泉ヶ岳 カモシカコース 行動予定
*泉ヶ岳 かもしかコースの詳細はこちら
泉ヶ岳 表コース(薬師コース)
薬師水を過ぎると胎内くぐりの岩場があり、そこから山頂までは林の中をひたすら登る、最も険しいコースです。
泉ケ岳登山コースで、唯一登山口が異なる場所にあるが昔はここがメインの泉ヶ岳に登る時のメインのルートだった。
泉ケ岳スキー場前にある大駐車場から車道をスプリングバレー仙台泉スキー揚方面に進むと、15台程度駐車可能な表コース入り口へ着く。
表コースは、他の3コースと違い、より手付かずの自然を感じながら歩くことができる、新緑の頃や紅葉の頃は特にお勧めのコース。
登山口を出発すると、間もなく薬師水にたどり着く。時期によって、薬師沢の流れは水がないこともある。水深はさはどないが石のぬめりなどに注意する。
薬師水を過ぎると、それまでの緩い坂道とは打って変わり、急坂の登山道へと変貌する。巨岩が並ぶ登山道を進んでいくと、胎内くぐりと呼ばれる大きな岩塊へとたどり着く。

泉ヶ岳 胎内くぐり
紅葉樹の森に深みが増してくる頃、ドーダン林と名付けられた広場に着く、シロヤシロが生い茂る場所で初夏に山を彩る。

泉ヶ岳 ドーダン林
ブナが茂る尾根道に出ると、いくぶん傾斜は緩やかになり、山頂が近いことを感じさせる。
「平成二年十月十七日地元山岳愛好者により発見された」薬師如来を祀る薬師堂を過ぎるとすぐに山頂に到着する。

泉ヶ岳 表コース 薬師如来
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表コース(薬師コース)

表コース 行動予定
google ストリートビュー 泉ヶ岳 登山道 表コース(薬師コース)入り口
泉ヶ岳 登山道 表コースの入り口、駐車可能。
泉ヶ岳 北泉ヶ岳コース
水神コースから分岐し、三叉路からは急な登りが続く、健脚者向けのコースです。北泉ヶ岳山頂を経て、船形山に至る縦走路もあります。
水神から三叉路までは急登が続き最後に一番、急なうぐいす坂を上ると道はなだらかになり三叉路に着く。

泉ヶ岳 北泉コース うぐいす坂
三叉路から北泉ヶ岳への上りもかなり急登であり、巨大なブナ林を見ながらユックリ登ると北泉ヶ岳の山頂に着くが周りは樹木に覆われているために冬期以外は展望は悪し!
但し、春には純白のタムシバ(ニオイコブシ)の花が咲き、芳醇な香りが山頂を漂う。

冬 北泉ヶ岳 山頂から
北泉ヶ岳から泉ヶ岳に向かう途中の三叉路付近は春にはサンカヨウの群落、ニリンソウの群落があり又、初夏の頃に三叉路から泉ヶ岳の登りはドウダン、ツリガネツツジ、レンゲツツジが多く花の道になる。

三叉路付近は春にはサンカヨウが咲く
*泉ヶ岳 北泉ヶ岳コースの詳細はこちら

北泉ヶ岳コース

北泉ヶ岳コース 行動予定
泉ヶ岳 トレイルランコース 12㎞
泉ヶ岳には、主に「仙台泉ヶ岳トレイルラン」の大会で使用されるコースがあり、距離や難易度が異なる複数のコースがあります。
その中でトレイルランナーだけでなくハイカーにもお勧めのコースを紹介。
東北地方随一の人気を誇り、泉ケ岳を舞台に行われるトレイルランニング大会は、1995年に開催された「泉ケ岳スポーツフェスティバル」が始め。
2009年からはプロトレイルランナー石川弘樹さんをプロデューサーに招き、トレイルランニングをスタートした。2014年から大会名を現在の「仙台泉ケ岳トレイルラン」へ変更し、参加者は1,000人を超えるようになった。
コースに使われている登山道の刈り払い、維持整備を犬会実行委員会が担っている。大会の継続は、安心安全な登山道維持に大きく貢献しており、登山者にとっても有益な大会でありレース後には登山道修復作業も行われる。

泉ヶ岳 トレイルラン
コースはスタート、ゴール地点がスプリングバレー仙台泉スキー場となる。まずは桑沼登山口までの約4mの林道がコースとなるが登山の場合は一台をスプリングバレー仙台泉スキー場にデポして大平桑沼林道を自家用車等で移動して「桑沼登山口」の駐車場に止めるのが楽である。

桑沼の紅葉
「桑沼登山口」から桑沼を左手に見るように林道を進むと、左手に「大倉山登山口」があり、ニリンソウの群落で有名な『氾濫原』に通じる。
ジグザグに続く急坂を登り切ると分岐点があり、大倉山と北泉ヶ岳とをつなぐ大倉尾根となる。右折すると大倉山の東屋を経由して『氾濫原』に行ける。
大倉尾根は春になるとコシアブラが至る所に生い茂るが登山客が多いので例年、採取されて大きいモノは少ない。
トレランの場合は左折して 「北泉ケ岳」を目指す。船形連峰らしい、ブナを中心とした広葉樹林を進む。途中、桑沼を見下ろす事ができる展望台に着く、

桑沼展望台
この辺りは春になると白色のヤシオツツジ(八染躑躅、八汐躑躅)が咲きだす。

北泉ヶ岳 ヤシオツツジ
三峰山へ向かう長倉尾根との分岐を左折すると北泉ヶ岳山頂へ向かる坂道、大倉尾根に比べて斜度がキツイ。
展望のない北泉ヶ岳山頂だが春にはタムシバ(ニオイコブシ)の花が咲き、芳醇な香りが山頂を漂う。
北泉ヶ岳 山頂に咲くタムシバ
北泉ヶ岳を後にすると、やはり急坂の下りとなる。段差が大きかったり、岩と泥濘(ぬかるみ)で滑りやすい箇所もあるので注意して下る。
ここら一帯は巨大なブナ林が並び立ち圧倒され、秋には黄金色の葉で覆われる。

北泉ヶ岳 ブナ林
三叉路(さんさろ)と呼ばれる分岐点を左折すれば泉ヶ岳の頂上に行くが途中、赤テープがあるちいさな道を左折するとスタート地点のスプリングバレー仙台泉スキー場に向かう。
この道も湿地帯なのでニリンソウ、サンカヨウの群生地である。

スプリングバレー仙台泉スキー場に咲くニリンソウ、サンカヨウ

スプリングバレー仙台泉スキー場 ゲレンデ

泉ヶ岳 トレイルランコース 12㎞

泉ヶ岳 トレイルランコース 12㎞ 行動予定
*泉ヶ岳 トレイルランコース 12㎞の詳細はこちら
泉ヶ岳 滝ノ沢コース 沢登り (長谷倉川 穴沢)
泉ヶ岳のスプリングバレースキー場の下にある長谷倉川があり夏場、沢登りが楽しめます、通称 穴沢コース。
おすすめコースは車で白糸の滝までは狭い林道を行き、ここに駐車してここから入渓し沢登を開始する。
滝、ゴルジュ(峡谷)の連続でスリルがあって面白い、一か所、登れない滝があり、高巻をしてクリア箇所があり、沢にはイワナ生息しており、時折 魚影が確認できる。
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泉ヶ岳 滝ノ沢コース(長谷倉川 穴沢)
昔、硫黄の採掘した所と言い伝えられている金色に輝く硫黄滝や緩やかな勾配が続く滑滝を慎重に歩き、長谷倉川と支流の分岐点から急こう配の尾根筋を登るとスプリングバレースキー場に繋がる林道に到着し、ゆっくりと下山する。
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泉ヶ岳 滝ノ沢コース(長谷倉川 穴沢)
帰りはゆっくりとスプリングバレースキー場を経由して高野原線林道を通り白糸の滝に下山し、帰りに光明の滝を見学するのがベストなコース。

泉ヶ岳 滝ノ沢コース
コース詳細はこちら
泉ヶ岳の沢コースの開発整備:昭和39年9月、泉ヶ岳スキー山岳協会により長谷倉川上流の八ノ沢付近から通称穴沢(現在のスプリングバレースキー場北側付近)までの多くの滝がある沢登りコースを開発し、泉観光協会と山岳協会が開通記念として滝名を募集、滝の沢コースと命名した。
参考文献:泉ヶ岳戦後75年の歩み(島田 文雄) ページ21 宮城県県立図書館 保管
動画 泉ヶ岳 長谷倉川 源流 沢登り2022年8月11日
泉ヶ岳スプリンバレースキー場の下に流れている長谷倉川 源流を沢登りを楽しむ。里山とは思えないほど沢登をエンジョイできました。
誰かが放流したいイワナが時々、水面から流れてくる虫を食べていました。
泉ヶ岳 古道コース(表コース&林道 苦桃線)
泉ヶ岳の昔の古道の一部は現在の表コースであったが昭和26年迄は登山口に行くまでは麓の根白石から徒歩で歩く方法しかなかった。
昭和26年10月に泉ヒュッテができた当時、仙台市営バスは根白石が終点でした。
その後、昭和27年に福岡川崎、昭和29年に旗枠まで終点が延長され、昭和35年には泉ヒュッテまでやっとバスで行けるようになった。(しかし土、日曜日のみ)
又、昔の泉ヶ岳の写真がないかを探したら昭和初期に活躍した登山家、三田尾松太郎の著書「奥羽の名山」(冨山房昭和15年6月15日発行)で昔の泉ヶ岳の写真を見ることができた。(宮城県図書館 保管)
昭和12年頃から東北地方の山々を登山した内容で、その中に3月中旬に登った泉ヶ岳での登山記が載っている。

参考文献:奥羽の名山 泉ヶ嶽
当時は泉ヶ岳では薪取りの伐採等の森林整備が行われおり、山頂には灌木(低木)しかなく、山頂から見返り平そして現在の泉スキー場迄約6㎞がスキーで滑れる非常にスキー場に適した場所おり、仙台の人達は近くに好適なスキー場があるのは羨ましい限りと述べている。
下の写真の右は昭和10年頃の3月中旬の写真であり、現在とは違い真っ白な雪に覆われた三角山で下に昔の営林署小屋が写っており、三角山の左の稜線は黒鼻山に続いている。

昭和10年3月中旬頃の泉ヶ岳(泉ヶ嶽 )
下の写真には現在の泉ヶ岳スキー場と旗頭が雪で真っ白、3月中旬であるが奥の峰を含めて山全体に残雪が多く、現在の状況とは全く異なる。
見た泉ヶ岳.jpg)
昭和10年3月中旬頃の泉ヶ岳(泉ヶ嶽 )
林道 苦桃線:
泉ケ岳への信仰や登山などは、古くからは泉区の旗枠から苦桃、薬師水を経て泉ケ岳頂上までの表掛コースとしての道のりが同路線の原形である。当路線は、苦桃集落を過ぎたところにある二枚橋を起点として、通称護摩堂、そして高野原線との接続地までの区間であり、苦桃側が昭和10年頃に根白石村により整備が始まったようだ。
その後、昭和42年から護摩堂まで延長されて最終的には高野原線と接続された。
沿線には、宮城県林業公社や地元共有会等の植林地が多くあり、造林管理や找採材搬送に活用されており、ふところ深い沿線の山林火災等災害対応からも大切な役割をもつ路線となっている。参考文献:泉ヶ岳戦後75年の歩み(島田 文雄) ページ161 宮城県県立図書館 保管
ヤマレコでの推定コース詳細はこちら
登山&スキー小屋 芳の平の泉ヶ岳スキー小屋(通称 おきせ小屋)
昭和8年に根白石村泉ヶ岳体育協会スキー部が泉ヶ岳中腹部(現在の芳の平付近)に山小屋を建設し、一般のスキーヤーに開放し、翌9年年には東北、北海道の選手が参加して第一回泉ヶ岳滑降競技大会が開催された、登山とスキーの基地として新たな歩みを始めた。
また、泉ヶ岳スキー小屋は後に利用する人々から管理人のおばさんの名を耿って「おきせ小屋」と
して親しまれ、多くのスキーヤーや登山者そして山仕事や秋の萱刈りの村人が利用していたようである。
泉市誌には「おきせ小屋」は泉ケ岳の萱刈場油堂の片隅に建てられたが、昭和18年に焼失してしまったとある。

昭和10年のおきせ小屋

おきせ小屋跡地
推定場所の緯度経度:38°23’13.3″N 140°43’35.7″E
泉ヶ岳古道と定義参道
昔の泉ヶ岳古道は定義山「浄土宗極楽山西方寺」へ行く為の参道の一部として利用されていた。
また、泉市誌に「泉ヶ岳と北泉ヶ岳を境とするにも定義道があったと聞く。大和町升沢から桑沼のほとりを通り、北泉ヶ岳の中腹を横切り、黒鼻山を越え、宮城町大倉の横川を下り、定義へと向かった。
昭和52年夏大和町升沢の旅館船形荘主人 早坂吉蔵の話を聞いた。
『色麻・中新田・宮崎・岩出山・鳴子方面の参拝者が通った道だ。俺も若い頃二、三度お詣りしたとのことであった」と述べている。
又、この道を利用していたであろうと思われる記録が東北帝大山岳部30年記念誌に残っていた。
大正13年に部員2人が泉ケ岳からの船形山への登山で、北泉ヶ岳の直下で一泊し、北泉ケ岳の山腹を横切り平らに出て、林道に沿って桑沼の脇を通って升沢に向かったようで、升沢登山口から船形山を目指したとある。参考文献:泉ヶ岳戦後75年の歩み(島田 文雄) ページ5 宮城県県立図書館 保管

泉ヶ岳 古道と定義山道
下記に泉ヶ岳 登山で私のお気に入りのコースの紹介動画を作成しました。
動画 泉ヶ岳 登山 水神コース~カモシカコース / Mt.Izumigatake Mountain trail
Google Earth Studioで作成した 泉ヶ岳 登山ガイド動画です。
コースは水神&カモシカコースです。
泉ヶ岳 登山の参考にして頂けれ幸いです。
泉ヶ岳 コース情報 参考サイト
オーエンス泉岳自然ふれあい館
- https://www.shizenfureaikan.jp/material/pdf/program/1.pdf
- 水神コース、かもしかコース、滑降コース、表コースの4つの登山ルートが紹介されています。
宮城県警 泉ヶ岳山頂への道
- https://www.police.pref.miyagi.jp/izumi/pdf/izumigatake_tozandou.pdf
- 各コースの特徴や注意点、安全登山のための情報が掲載されています。
アドバイス
- 季節や天候に合わせて、服装や持ち物を準備しましょう。
- 各遊歩道の入口には、案内板や距離、所要時間の目安が記載されています。
- 道によっては、アップダウンや階段があります。体力に合わせて無理のない計画を立てましょう。
ぜひ、お好みの遊歩道を選んで、泉ヶ岳の自然を満喫してください!
仙台市 泉ヶ岳 登山コース&四季のおすすめスポット ガイドMap
Google Mapに泉ヶ岳 登山コース&四季のおすすめスポットを記入したガイドMapを作成、一目で泉ヶ岳 登山コース&四季のおすすめスポットが分かります。
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