里山 七ッ森 ハイキング ガイド Nanatsumori Hiking Guide

里山　七ッ森　ハイキング　ガイド　 Nanatsumori Hiking Guide
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里山　七ッ森　ハイキング　ガイド　 Nanatsumori Hiking Guide

仙台の北側の大和町にポコポコと並ぶ山が七ッ森である。東北自動車道大和IC付近からは、船形連峰を背景に並んで見える。

地質的には、第三紀の約３～２百万年前にできた火山で、北からたがら森（龍ヶ森・文殊森）、遂倉山（とがくらやま）、　鎌倉山（かまくらやま）、　蜂倉山（はちくらやま）、　大倉山（おおくらやま）、撫倉山（なでくらやま）　、松倉山（まつくらやま）と並び、本来はこの７山が七ッ森だった。

地元の宮床地区には、各山頂に祀られている薬師如来石像を一日でお参りすると、無病息災が叶う
という、「七薬師掛け」が受け継がれている。

八つの森なのに七ッ森とは？

七ッ森の山群には八つの山があり、北から下記のように並んでいる。

①たんがら森（龍ヶ森・文珠森）　　２３２ｍ

②遂倉山（尖倉山）　307m

③鎌倉山（鎌索・かまふさ）　313m

①鉢倉山（蜂倉山）　289m

⑤大倉山　327.1m

⑥撫倉山（萱の森・鳥屋場山・積倉山）　359m

⑦松倉山（下の森・君ヶ沢山）　291.2m

⑧笹倉山（大森山・巨魁峰・乳首山）　506.5m

このなかで①から⑦まではひとかたまりになっており、⑧のひときわ大きい笹倉山だけが独立峰として3㎞ほど、南に離れている。

画像をクリックすると拡大します。

七ッ森　Map

七ッ森の歴史

七ッ森には昔々、朝比奈三郎という力持ちの大男が弓の稽古の的にする山をつくるときタンガラ（背負い籠）からこぼれた７つの土が山になったという伝説がある。

七峰に薬師如来石仏が安置されたところから、七ッ森と呼ばれており、今でも七つの山それぞれの山頂に、薬師石仏が残されている。

薬師如来を説く経典のひとつ「七仏薬師経」には、七体の薬師像を造立すれば果報ありとされている。薬師様は庶民にとってあらゆる病気を治してくれる仏である、宝暦十二年に七薬師をそれぞれの山に安置したのは、宮床館主・伊達氏の家臣八巻景任父子であった。

その後、栄法寺の修験が笹倉山（ささくらやま）に七薬師を合祀して大森山と呼んで薬師堂を創り、四月八日にまとめて祭礼を行うようになった。

維新後、栄法寺は廃寺となり、大森薬師堂も笹倉神社と改められたが、笹倉山を七ッ森のひとつとする風習だけは残った。

しかし、　八つの山を七ッ森とするのは具合が悪い。そこで現在は北端の最も小さいたがら森を数に入れず、たから森をはずして７山としている。

又、宮床を故郷とする明治の美貌の歌人　原阿佐緒は常に七ッ森を忘れなったようでいくつかの歌を残している。

『足曳きの山七つ並ぶ故郷の　初夏を恋ふわが背子もあも』

画像出典先：原阿佐緒記念館　　　http://www.haraasao.jp/index.html

七ッ森の特徴＆魅力

七ツ森の魅力は、何と言ってもその美しい自然です。春には新緑が芽吹き、夏には深緑が茂り、秋には紅葉が山を彩ります。また、冬には雪景色が広がり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。

七ツ森は登山初心者にもおすすめの山です。比較的標高が低く、登山道も整備されているため、気軽に登山を楽しむことができます。山頂からの眺めは絶景で、登山の疲れも吹き飛びます。

七ツ森周辺には、キャンプ場や温泉などの施設もあり、アウトドアを楽しむことができます。

七ッ森へは、仙台市街から楽に車で約1時間で行くことがでロケーションにあり多くの人々に愛されています。

宮城県　七ッ森迄のアクセス、交通手段

メインの登山口である七ッ森駐車場まではバスと地下鉄で行く方法があります。

又、仙台駅から七ツ森駐車場まではタクシーでは約40分、20㎞、　料金　約7,000円です。

JR仙台駅⇔宮城交通バス　吉岡上町⇔タクシー「七ツ森駐車場」

R仙台駅から宮城交通バス吉岡行き吉岡上町下車、吉岡からタクシー30分。

【交通費の目安】

バスでJR仙台駅から吉岡上町まで1000円、吉岡上町から七ツ森駐車場まで約2,000円

＊宮城交通バスバス　仙台駅⇒吉岡上町への時刻はこちら

JR仙台駅⇔地下鉄泉中央駅⇔「七ツ森駐車場」

仙台駅から仙台市地下鉄泉中央駅で下車し、そこからタクシーで登山口に到着（約20分）

【交通費の目安】

JR仙台駅から地下鉄泉中央駅まで310円、泉中央駅から七ツ森駐車場まで約4600円

宮城県　七ツ森　登山口、駐車場

七ツ森の遊歩道への入り口及び駐車場は幾つかあります。

七ッ森駐車場

信楽寺跡の近くにある駐車場で30台程度駐車可能なスペースとトイレが完備さえれている。

奥に『モカモアコーヒー』カフェ店があるので国道457に『モカモアコーヒー』の看板があるのでそれを目印にすれば間違いない。

兵土ヶ原公園　駐車場

南川ダムの東側の遊歩道につながる駐車場です。南川ダムでワカサギ釣りする方も利用しています。

南川ダム北側　七ッ森遊歩道　　駐車場

南川ダム　四十八滝運動公園に近くにある駐車場です。

遂倉山、鎌倉山　登山口

近くに玉ヶ池公園があり数台、駐車が可能です。

七ッ森のトレッキングコース

七ッ森のトレッキングの一番のおすすめは撫倉山コース、鎖ロープ、梯子で急な坂を上り、下るので小学校高学年生なら楽しいんで登ることができます。

七ッ森縦走コース

始めに信楽寺跡から、松倉山に登る。史跡の西側の道を進み、遊歩道の入口ですぐ右折。直進すると梅ノ木平展望台へ行く。

杉林を経て雑木林を急登する。左手の林が途切れる斜面は早春にカタクリが群生する。鞍部から左折して松倉山山頂へ。

カタクリが群生

三角点は薬師如来像より南側にある。展望は木々の隙間から見える程度。

山頂から北へ下り左折する。撫倉山の南に回りこんで、山腹を横切ったあと、杉林を通り、尾根に出る。展望が開けると撫倉山の山頂に着く、６山中、もっとも標高が高く大展望である。遠く金華山まで望める。

撫倉山をあとに北へ向かうとすぐに天狗のすもうとり場や蟻ノ戸渡りの岩場とハシゴ場がある。
慎重に通過し、急坂の尾根を下る。

鞍部をすぎると分岐があるが直進して急傾斜の山腹を登れば大倉山山頂に着く、　山頂から少し戻り、そのまま西へ急坂を下る。

登山道がわかりにくい箇所もあるので、分岐点は必ず、地図で確認する事、遊歩道に出て西へ進むと、すぐ蜂倉山への標識がある。

南側の日当たりのよい道を登る、蜂倉山は４月上旬、北西の登山道脇にイワウチワの群生が咲く、坂の途中、遂倉山が正面に望める場所がある。Ｔ字路に下り着いたら西へ。

イワウチワ

道なりに進み、小さな沢を徒渉し、尾根に出る。木の根が張りめぐらされた坂を登って下ると、キツネノカミソリ広場に着く。

夏にはキツネノカミソリは一面に咲きます。

キツネノカミソリ

そこを西へ右折して鎌倉山へ。山頂の薬師如来石像には屋根があり、七薬師掛けの説明碑もある。

北側へ下山途中に梵字が刻まれた石碑の脇を通る。鞍部を直進し、ジグザグの道を登れば遂倉山に到着、古い鉄塔の火の見やぐらがある。

梵字が刻まれた石碑

山頂手前にある分岐は、たから森へと続く。
山頂からは鎌倉山との鞍部まで戻り、右ヘ下る。下った谷は春にニリンソウの群生が咲く。そのまま西へ進むと町道に出る。

撫倉山コース

七ツ森のピーク（山頂）としては唯一といっていい満足度の高い眺望が得られる撫倉山を周回するコースを紹介。

宮城県大和町宮床地区にある信楽寺跡が登山囗になっており、30台程度駐車可能なスペースとトイレが完備さえれている。

この駐車場から信楽寺跡ではなく、『モカモアコーヒー』カフェ店に向かうと登山道が続いている。イノシシ避けの柵を通り抜けると、松倉山へ向かう登山道と七ッ森自然遊歩道へ向かう分岐点がある。

直進してしばらく進むと七ッ森遊歩道入口のゲートがある。

七ツ森遊歩道入口

まずは七ッ森遊歩道を道なりに進む。しばらく進むと撫倉山の山頂へ向かう分岐点「おどろき展望台」の前に出るが、ここは曲がらずに直進して梅ノ木展望台を目指す。

梅ノ木展望台を過ぎ、杉林を抜けると、撫倉山と大倉山の鞍部にあたる十字路に着く。ここまで
は緩かやなアップダウンの歩きやすい道だ。

十字路を右折すると、途端に急坂になる。七ツ森はどのピークに登っても、急坂は避けられないが、撫倉山北面のこの急坂は、ザレた道になっており、下りよりは登りのほうが安心して歩くことができる。ザレている箇所は設置されたロープを頼りに、慎重に登りたい。

撫倉山をロープで下山

いずれジグザグの道になり、幾分歩きやすくなるが、次に待っているのは岩をよじ登る急坂だ。慎重に手掛かりを確保して、両手両足を使って登ると、蟻ノ戸渡と呼ばれる尾根がある。足場が不安定なため蟻ノ戸渡は通過せずに、左手にある迂回路を使おう。

迂回路には梯子が設置されている。梯子を上り切ると鎖かぶらさかっているが、この鎖を使うと蟻ノ戸渡に出てしまう。

撫倉山　ハシゴ

梯子を上り切ったら左手に伸びる登山道に移れば、安心して歩くことができる。
梯子を過ぎると、天狗の相撲取り場と呼ばれる場所に出る。この場所からは泉ケ岳を前衛とした船形連峰の雄大な景色を眺めることができる。

天気の良い日には、北に栗駒山の姿を見ることもできる。足場に気をつけて展望を楽しみたい。

天狗の相撲取り場を過ぎると、間もなく撫倉倉山の山頂だ。山頂からは仙台湾が望めるほか、栗駒山方面への展望が得られる。

下山は撫倉山の南面へと下りる。山頂の広場を過ぎると鞍部があり、登り返しか先に二又の分岐路がある。登り折してすぐに下り斜面となる道を進む。

一部登山道のつながりがわかりにくい場所があるが、設置されているロープの通り進めば迷うことなく登山道を歩ける。

途中に一箇所分岐点がある。左折すると松倉山方面となるので、右折しておどろき展望台を目指す。おどろき展望台の分岐点を左折すると、七ッ森遊歩道に合流し、信楽寺跡登山囗仁昃ることができる。

笹倉山（大森山）　　　御門杉コース

仙台市街から東北自動車道を北上し大和町に近づくと、左手に釣鐘形をした山が並ぶ七ッ森が見えてくる。その左端にひときわ大きくそびええるのが七ッ森の母親的な笹倉山。

そして、笹倉山に参拝すると七薬師掛けと同じ御利益があるともされる。
御門杉登山口の左側に御神水が湧き出している。ただし、飲用はできない、登山口の石柱の間を通り、しばらくは杉林の中を行く。

御門杉登山口

北側の杉は2015年春に伐採され、登山道沿いに少し残っているだけなので、道は明るい。急坂になり、ジグザグに登ると、尾根上のＴ字路に出る。

右へ少し登ると岩場の眺子ノロ展望台。七ツ森湖の展望がよく、七ツ森が木々の隙間から見える。　Ｔ字路仁戻り、尾根道を登ると亀ノ子岩がある。

古い亀が１匹、新しい亀が２匹登っている姿が掘られており、『戊辰戦争』で従軍した兵士が無事を祈って刻んだものと言われています。

左手にモミの大木があり、『朝比奈三郎相撲場』の標示がある、七ツ森の巨人伝説にちなんだモノである。

歌川国芳「朝比奈三郎鰐退治」鰐とはサメのこと。

急坂になり、つづら折りの登山道を行ぐ。
頂上から続く台地上の尾根に出ると、再びＴ字路があり、左は国見崎展望台だ。あずまや
かあり、東方の大和町や仙台市街地が木々の枝越しに見える。

国見崎展望台

Ｔ字路に戻り、山頂を目指す。緩やかに登ると、すぐに笹倉山山頂に到着。杉の木に囲まれ、
七ツ森の薬師如来を合祀する薬師堂がある。

樹木に囲まれ展望は得られない。
下山は往路を登山口まで引き返す。

Google　ストーリービュー　　笹倉山

笹倉山　難波コース

復元された道で、伊達山林道を西へさらに入ったところに駐車スペースがある。登山口はそこから杉林へ入って行き、水の少ない小沢を渡って右へまわりこむ。

難波口

まわりこむ地点で尾根道とトラバース道の二つに分かれるが、尾根道をとる方がまちがいない、夫婦松とでも呼びたい二本のアカマツを通り一部刈端の残る尾根を忠実にたどる。

さきほどの道と合流すると、まもなく北面の急斜面に入る。コナラなど雑木林のなかをジグザグに登って行く。

ふりかえると樹林ごしに南川ダムが光り、表コースとはひと味違った素朴な趣がある、頂上直下にはイヌブナと思われる立派な樹がある。

笹倉薬師堂

笹倉山　登山コース　　Map

笹倉山　登山コース

七ッ森の四季の楽しみ方

七ッ森は、四季折々の美しい景色や自然体験を楽しめる場所です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。

春の楽しみ方

新緑ハイキング: 雪解けとともに芽吹く木々の緑、そして可憐な花々が咲き乱れる春の七ッ森は、まさに生命の息吹を感じられる季節です。自分の体力に合わせたコースを選んでハイキングを楽しみましょう。
山菜採り: 山菜採りを楽しむのも良いでしょう。ただし、山菜採りはマナーを守って、私有地や国立公園など、採ってはいけない場所には立ち入らないようにしましょう。

ニリンソウ

夏の楽しみ方

七ッ森の夏の楽しみ方は早朝のまだ、気温が高くない時間帯です、夏は訪れる人が少ないのでキツネノカミソリ、ギボウシ、ミズヒキ、ゲンノショウコ、ハギの仲間、ヤマジノホトトギス等花を独り占めにできるかもしれません。

コバギボウシ

秋の楽しみ方

紅葉ハイキング: 七ッ森の紅葉は、11月初旬から11月下旬が見頃です。
きのこ狩り: 秋はきのこ狩りのシーズンでもあります。ただし、毒キノコには注意が必要です。専門家の指導を受けるか、確実に食べられるきのこだけを採取しましょう。
写真撮影: 紅葉の風景を写真に収めるのもおすすめです。