宮城県 船形山 登山コース ガイド  Mt.Funagata Mountain trail

船形山 登山コース&四季のおすすめスポット ガイドMap船形山
船形山 登山コース&四季のおすすめスポット ガイドMap

船形山 登山コースの案内    Mt.Funagata Mountain trail

船形山は登山コースはいくつかありますが現在、登山口までの交通手段アクセスおよび登山道の整備が良く管理されており、登山者が一番、利用しているのが大和町からの『升沢コース』です。

一方、仙台市街から近く、近くに観光地『定義』があるにも関わらず、登山口までの交通手段アクセスおよび登山道の整備がほとんどされてないのが仙台市の『定義コース』『横川コース』であり、現在は『通行止め』となっています。

その他にも小栗山コース(色麻コース)、夕日沢コース、観音寺コース等があります。

各コースの登山口迄のアクセスの詳細は⇒こちら

*登山コース計画はヤマレコのらくルートで作成(標準タイム)しました。

山やコースによって若干異なりますが、平均的な体力の登山者の標準タイムの目安は

登り:標高差100mあたり約20分   下り:標高差100mあたり約15分

登山 標準タイム  目安

登山標高:主曲線&計曲線

登山標高:主曲線&計曲線

大和町から 升沢コース、草原コース 船形山⇒蛇ヶ岳⇒三峰山へ

升沢コースは大和町が管理しており、船形山への登山コースとしては一番、管理されており、信仰登山の道としてにぎわった歴史をもっている。

藩政時代、東麓の升沢地区には升沢境目番所が設けられ、番所では山頂に祀られた奥社大船形神社への先達(ガイド)も行っていたといわれている。

升沢コースは山頂までは歩行距離が長い反面、緩傾斜が続いて登りやすいので、現在も多くの登山者に利用されている。ここでは升沢コースを登り、蛇ヶ岳、三峰山までのコースを紹介する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宮城県側の登山口から船形連峰の最高峰である船形山の山頂を目指す最も一般的なコースが升沢
コースで宮城県大和町の旗坂キャンプ場がその登山口となります、コースは山頂まで、歩行距離が長い反面、緩傾斜が続いて登りやすい。


升沢コースでの危険な箇所はコース途中にある升沢避難小屋から先はしばらく沢の中を進むが6月初旬までは大規模な雪渓が残り、雪渓の崩壊期には落差の大きな雪の裂け目(クレパス)が大変危険なので注意が必要です。

登山口がある旗坂野営煬までは大和町中心部から車で約45分ほど。船形山の山頂が主目的となる登山口としては、唯一舗装路のみで登山口に行くことができる。

このコースでは登山口に30番の標識があり、高度を上げるごとに数字が減っていき、山頂が1番となっている。残雪期など、道が不明瞭になりやすい時期の大切な道標にもなっており、訪れる登山背の安全確保に役立っているが少し気を許すと登山道を外しやすいので冬山の時は注意が必要です。


登山口からはじめは少し急な標高差200mを登る。傾斜が緩むと旗坂平、続いて一群平に向かっ
て、ブナの緩やかな登りが続く。

鳴清水は小荒沢の沢音が聞こえるので命名された場所であり、水場ではない。
やがて、日月星を祀る石碑が立つ『三光の宮』で、昭和41年に立てられた石碑は登山道から少し左手に登った露岩の上にある。信仰登山が盛んだったころは、ここでご来光を眺め、船形山を遥拝した言われる、ここは長い樹林帯が中心の升沢コースの中で、展望が期待できる場所である。

この三光の宮付近に大滝キャンプ場へ向かうコースとの分岐点となっている。

三光の宮分岐を過ぎてしばらく歩くと、不動石の近くに地元有志によって建てられた不動石鳥居が見えてくる。落葉した季節から翌春に芽吹くまでの間、この鳥居越しに船形山頂を拝むことができる。

更に進むと蛇ヶ岳からの草原コースとの分岐点(瓶石沢分岐)と合流し、やがて2006年に建て替えられた升沢避難小屋に着く。

升沢避難小屋は手入れが行き届いており、綺麗であり、水場は左手に下った沢水が使える。

建物の左脇に登山道が続いており、流れのある沢の中をしばらく進む。6月初旬まではこの沢に雪渓がある。特に5月下旬ごろは大規模な雪渓が残り、目印を覆い隠すほどであり、アイゼンが必要となる、斜度もかなりあるため気温上昇とともに雪渓が崩壊して踏み抜きによる転落にも注意が必要です。

6月下旬からは雪が溶けて沢沿いのルートとなる。

沢沿いのルートは小屋前の沢を少し遡り、次に北側の沢に移る。この沢を赤テープやペンキマークを登っていき、最後に右の細い支流を急登する。

沢歩きも終盤になると階段状の道が現れる。この階段を登り切りと最高の眺望が得られ、船形山頂方面や後ろを振り返ると泉ヶ岳方面がしっかりとした姿を現す。

この辺りは千畳敷と呼ばれ、泉ヶ岳から続く長倉尾根との合流点となっている。

千畳敷分岐

千畳敷分岐

登山道はブナ林から灌木が生い茂る2番の標識がある場所は、少し広くなっている。休憩をとりな
がら、これまで見えなかった黒伏山、柴倉山、白髪山など西側(山形県側)の山岳展望を楽しみながら山頂まで多くの高山植物を観察できる。

初夏から秋にかけて頂稜西側はミネウスユキソウやハクサンフウロなどのお花畑になり、山頂付近は初夏にはシャクナゲが咲き乱れ、日本ミツバチがその蜜を求めて飛び回っている。
又、秋には灌木が真っ赤に色づき紅葉する。

シャクナゲ

シャクナゲ

観音寺コースとの合流点を過ぎると、山頂避難小屋が立つ船形山頂に到着。

船形山山頂は360度の大パノラマが広がり、栗駒山、蔵王連峰の近隣の山並みはもとより、天気がよければ鳥海山、月山、朝日連峰を望むことができる。

船形山 山頂 夕日

船形山 山頂 夕日

帰路は稜線の道を南下し、蛇ヶ岳分岐で右折して蛇ケ岳へ向かう。
蛇ケ岳の南側から瓶石沢に下る草原コースが分岐しているが、ここから連峰第3位の標高をもつ三峰山を目指す。

たどり着いた三峰山山頂からは、船形山と後白髪山、そして長倉尾根の先にのびる北泉ヶ岳の眺めがすばらしい。

虹と紅葉 後方の山は北泉ヶ岳   三峰山 山頂から

虹と紅葉 後方の山は北泉ヶ岳   三峰山 山頂から

帰路は、草原コース分岐に戻り、秋には草紅葉が美しい蛇ヶ岳草原の中を下る、ここには池塘があり登山道はいつも濡れておりドロドロなので防水の登山靴でないと靴が濡れてしまう、しかし湿地帯なのでサギソウ、キンコウカ等の花が咲く。

蛇ヶ岳 草原コースに咲くサギソウ

蛇ヶ岳 草原コースに咲くサギソウ

最後は瓶石沢の分岐を右折して、往路を旗坂キャンプ場登山口へ戻る。

船形山 升沢コース、草原コース 船形山⇒蛇ヶ岳⇒三峰山 Map

船形山 升沢コース、草原コース 船形山⇒蛇ヶ岳⇒三峰山

船形山 升沢コース、草原コース 船形山⇒蛇ヶ岳⇒三峰山

*コースの詳細はヤマレコに記載⇒ここ

升沢コースは大和町が管理しているので道路状況は事前に確認して下さい。

大和町観光案内 船形山登山道升沢コース

大和町 船形連峰案内 

 

【空撮】舟形山 Mt.Funagata 2021年03月27日

快晴、無風の絶好の登山日和、山頂も暖かく鳥海山、月山、栗駒山を展望しながら日昼食をとることができました。

 

大和町から 桑沼コース 大倉尾根⇔長倉尾根⇔船形山 縦走コース

桑沼コース大和町内にあり、登山口は春のニリンソウ群生地として人気の氾濫原に行く時に使用する大倉山 登山口である。

船形山への縦走コースとしては一番距離、時間ともに短い、日が長い春、初夏の季節にピストンで日帰りが可能なコース。

但し、登山口までは荒れた林道を走らなければならない。

アクセスの詳細は⇒こちら

大倉山 登山口(氾濫原コース)

大倉山 登山口(氾濫原コース)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

桑沼コースの登山口である大倉山 登山口(氾濫原コース)に行く為にはスプリングバレー泉高原スキー場から林道大平桑沼線を通り、桑沼を経由して登山口にたどり着く。

林道が凹凸があり、雨後は道がぬかるむので4WDの車が必要です、大倉山 登山口には駐車スペースがあり10台位は問題なく駐車可能です。

ここから急登を約20分位で登ると大倉尾根に着き、左に曲がり約1時間程、傾斜が緩やかな坂道を北泉ヶ岳方向に進む。

途中、春の6月頃にはヤシオツツジ、タムシバ(ニオイコブシ)が登山道の両側に咲き出す。

北泉ヶ岳 ヤシオツツジ

北泉ヶ岳 ヤシオツツジ

大倉尾根のタムシバ(ニオイコブシ)

大倉尾根のタムシバ(ニオイコブシ)

次に三峰山分岐で三峰山に向かう長倉尾根に進み、下山すると水源に着く。

三峰山分岐

三峰山分岐

但し、夏場の渇水期は水が枯れていることが多いので船形山避難小屋にて宿泊する場合は約4Lの水を持参する必要があります。

熊の平を過ぎるとここからはこのコースの一番の難所である急登が三峰山の山頂まで約2時間続きます。

三峰山の山頂の手前から展望が良くなり、泉ヶ岳、北泉ヶ岳を後ろに見ながら山頂を目指します。

やっと、三峰山の山頂に登ると西側に見えるのが後白髪山。

三峰山を登れば船形山を目指して約2時間 縦走すれば船形山 山頂に到着します。

 

桑沼コース 大倉尾根⇔長倉尾根⇔船形山 縦走コース

桑沼コース 大倉尾根⇔長倉尾根⇔船形山 縦走コース

*コースの詳細はヤマレコに記載⇒ここ

コースは大和町及び宮城北部森林管理が管理しているので道路状況は事前に確認して下さい。

大和町観光案内 船形山登山道升沢コース

大和町 船形連峰案内 

宮城北部森林管理署

 

色麻町から 小栗山コース(色麻コース)大滝キャンプ場⇒船形山⇒蛇ヶ岳へ

色麻町役場から保野川林道を車で約1時間かけて走ると大滝野営場(キャンプ場)に到着、ここから船形山への最短距離(2.7㎞)の登山口となる。

登山コース名は小栗山コース、別名:色麻コース、大滝コース。

このコースのおすすめは色麻大滝、鈴沼、人命水です。

色麻大滝は大滝は落差41mの大瀑布で流量の多い春先の眺めが最高です。

春の色麻大滝

春の色麻大滝

鈴沼はキャンプ場から遊歩道で約8分で行け、春の新緑、紅葉の秋と船形山の四季の姿が水面に写し出され、神秘的な美しさをかもし出しています。

色麻町 鈴沼

色麻町 鈴沼

大滝キャンプにある人命水は遠い昔、船形山の山神が生んでくれた日本唯一の「霊泉」と言われています。

色麻町 人命水

色麻町 人命水

大滝キャンプ場から出発すると、すぐにみごなブナの巨木が迎えてくれ、四季折々に美しさを見せるブナ原生林の緩やかな道を進むと、やがて小野田コース(夕日沢コース)分岐に着く。

右折すると小野田コース(夕日沢コース)に入り、神秘的な鏡ヶ池前船形山に行けます。

主稜線の御来光岩を目指す。雨水でえぐられ歩きにくい道で、コース中最大の高度差300mの急登を登ります。

御来光岩

御来光岩

稜線に出たところが御来光岩でいっきに展望が開ける。山頂は目前です、りっぱな避難小屋が建つ船形山山頂は360度の大展望台。

県内の山はもちろん、鳥海山、月山、そして仙台平野の向こうには太平洋が光っています。


下山は南へ向かい、蛇ケ岳から蛇ケ岳草原を経て升沢コースへ下り、三光の宮のほんの少し手前を左折、登山口へ戻る。

最後の沢の徒渉は増水時には渡れないので注意すること、ここの沢には温泉が湧いており、硫黄で一部が黄色に変色している。

船形山  小栗山コース(色麻コース)大滝キャンプ場⇒船形山⇒蛇ヶ岳 Map

船形山 最短時間コース、約4時間で周回できる、天気が良い日の夕方に登って山小屋に泊まり天体観測をして次の日の朝に帰宅可能なコース。

船形山  小栗山コース

船形山  小栗山コース

*船形山 小栗山コース(色麻コース)の詳細はこちら

小栗山コース(色麻コース)は色麻町が管理しているので道路状況は事前に確認して下さい。

色麻町観光案内 船形山の概要・見どころ・林道の道路状況

 

動画 船形山 色麻大滝 鈴沼 ハイキング 2016年5月24日

船形山 保野川林道、色麻大滝 鈴沼の紹介動画。
コース詳細はヤマレコに記録しています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-881863.html

動画 船形山 小栗山コース 登山ガイド

大滝キャンプ場迄のアクセスは保野川林道と小荒沢林道あり、動画では小荒沢林道を使用。
以前は保野川林道は道路の崩落で通行止めだったが現在(2024年10月29日)は使用が可能、どちらの林道も4WDの車の方が安全に走行できる。

加美町から 夕日沢(小野田)コース

船形山への登山口である鳴渓小屋迄の車でのアクセスが大変。狭く、凸凹の林道を約1時間かけて進まなければならず、登山道 入り口 鳴渓小屋に行くまでに仙台から3時間も要する、近くの夕日沢にはイワナがいるので渓流釣りの方もこの林道を使用する。

登山道はあまり整備されてはいないが問題がなく、山頂まで登れる、フカフカで歩きやすい道を進むと推定樹齢200〜300年のブナの木が立ち並び白神山地に負けないブナの森がある。

約1時間で神秘的なただずまいの鏡ヶ池に着き、途中で少し寄り道をすれば前船形山へ登ることもできます。

加美町 鏡ヶ池

加美町 鏡ヶ池

前船形山

前船形山

その先は色麻コースと合流して急登を1時間登ると船形山の山頂に到着する。

 

加美町から 夕日沢(小野田)コース Map

加美町から 夕日沢(小野田)コース Map

*船形山 夕日沢(小野田)コースの詳細ヤマップに記載⇒こちら

コースは加美町が管理しているので道路状況は事前に確認して下さい。

加美町観光案内 船形山登山口(夕日沢コース)までの道路状況について

 

動画 秋の船形山 夕日沢コース 登山ガイド

初めての船形山 夕日沢コースで船形山に登る。
以前から気になっていたコースであったが荒れた林道を使うので敬遠していたが案の定、大変なコースであった。

東根市から御所山へ 観音寺コース

船形連峰の西側山麓(山形県)では、多くの人が船形連峰の最高峰を御所山と呼んでいる。

その御所山へのメインルートとなっているのが、山形県東根市に登山口がある観音寺コースです。

黒伏高原にあるスキー場ジャングルジャングルから先に続く未舗装の柳沢林道を進むと、柳沢小屋、観音寺コース登山口へと行くことができる。登山口は観音寺コースだけでなく、白髪山や柴倉山への登山口としても利用されている。

登山口の近くには山の神の神社があり、ここでお参りをする。

山の神

山の神

仙交小屋跡分岐まではトラバース箇所を幾つか通る道となっているが、危険箇所は少なく、道もよく整備されている。

雪深い山域でもあるため、5月下旬までは残雪がある、白髪山や柴倉山への分岐点となっている粟畑までは、緩かやな道を進む。

初夏はサンカヨウやシラネアオイが咲き、美しいブナ林の中を歩くことができる。特にこのブナの林は均整の取れた木が多く、新緑や紅葉の頃は見事な景観となる。

粟畑を過ぎると仙台カゴを巻くように登山道が続き、次第に高度を下げていく。幾つかトラバースする箇所があるが、ロープが張られるなど対策がとられているので安心して通行できる。

途中、木々の間から仙台カゴの特異な山容を眺めることができる。

仙台カゴ

仙台カゴ

景色が原生林に変わってくると、仙交小屋跡分岐がある。現在は分岐点ではなく、通過点となっている。
この付近に水場の標識があるが、飲み水としては期待しないほうがいい。仙交小屋跡分岐からは傾斜のきつい登山道を登っていく。

いったん緩やかになった辺りでは、御所山の山頂が誰大な姿を現してくれるが、展望らしい展望はこの時点ではまだ期待できない。

また急な登りが続き、灌木がトンネル状に覆いかぶさっている狭い急坂にたどり着く。小さいながらも落石を起こしやすい。

この急坂を登り切ると一気に視界が開ける。これまで見えなかった黒伏山や柴倉山、最上カゴなどの御所山前衛峰がその勇姿を現す。この時点で、山頂からの景観にひけをとらないほどの展望が得られる。
灌木と岩が点在する道を登ると、宮城県側から続いている登山道と合流する、避難小屋の脇を抜け、御所山山頂へとたどり着く。

御所山へ 観音寺コース

御所山へ 観音寺コース

*御所山へ 観音寺コースの詳細はヤマレコに記載⇒こちら

コースは東根市が管理しているので道路状況は事前に確認して下さい。

東根市 観光トピック

動画 秋の船形山  観音寺コース 登山ガイド  2022年9月21日

黒伏高原のスキー場の先から林道に入り、林道の終点が登山口です。ここまでは車の乗り入れが可能であるが柳沢小屋からは草払いされておらず、車に草木は当たり、車体が傷つく事、必須。

登山口から30分ほど坂を登ると粟畑の十字路に着き、寄り道して仙台カゴ(加護)を登った、急登な岩場を登るので大変であったが山頂の景色は最高であった、しかし 降りる際には急坂なので慎重に降り、久しぶりの緊張を味合う。

楠峰のトラバースを過ぎるとブナ林の緩やかな道になります。ここまでは楽に進めますが、その先は400mほどの標高差を一気に登るロープが完備された急登を登り御所山に到達!!

 

 

仙台市 泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)泉ヶ岳⇒船形山 縦走

宮城県北部に広がる大崎平野からは、泉ケ岳、北泉ケ岳、三峰山、蛇ケ岳、船形山の長く続く美しい連なりを仰ぎ見ることができる。

泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)はこの長大な連なりを大縦走することができる登山道がある。北泉ケ岳から続く長倉尾根の名前から長倉尾根コースとも呼ばれる、健脚向きのコースである。

泉ケ岳の大駐車場を出発し、北泉ヶ岳を経て船形山頂までは片道約14㎞、標高差約1500m、歩行時間は登りだけでも7時間(休憩を除く)を必要とする。

途中に水場があるが最近は枯れている事が多いので山小屋に宿泊する場合は食事、飲料水として約4Lの水を背負って歩かなければならない。

長く続く樹林帯の登山道であり、一部、草刈りがされてなく藪漕ぎが必要な箇所があったが昨年、宮城県勤労者山岳連盟の方々が登山道を整備したので非常に歩きやすくなった。(私も参加、しました)

初夏から秋にかけてがシャクナゲ等の高山植物が咲くので最適な登山を楽しめる。

登山道の途中に熊の平という箇所があるようにクマの目撃情報が多く、遭遇率が高くなっているのでラジオ等で大音量の音楽を流しながらの熊対策が有効である(熊も人間が怖いのである!)

又、 泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)の登山口としては大倉山 登山口があり、大倉尾根を歩いて分岐点を経由して三峰山、船形山に行ける桑沼コースがあり、約往復2時間位、歩く時間を短くすることができるが車でないと大倉山 登山口には行けない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

泉ヶ岳コースのスタートは泉ケ岳大駐車場を出発し、水神コースを進みがら北泉ケ岳山頂を目指す。

途中の三叉路の付近には春にドウダン、ツリガネツツジ、レンゲツツジが多く、又 サンヨウカ群落のもある。

三叉路付近は春にはサンカヨウが咲く

三叉路付近は春にはサンカヨウが咲く

冬 北泉ヶ岳 山頂から

冬 北泉ヶ岳 山頂から

北泉ケ岳山頂からの稜線沿いに早春には純白色のタムシバ(ニオイコブシ)が迎えてくれる。

北泉ヶ岳 山頂に咲くタムシバ 

北泉ヶ岳 山頂に咲くタムシバ

その後は三峰山付近までこれといった展望もない長い樹林帯歩きとなるが途中のブナの巨木林に圧倒され、更に長倉尾根は春にはコシアブラ天国となる!!

長倉尾根のコシアブラ

春の長倉尾根のコシアブラ

三峰山の山頂に登るには山の名前とおりに急登の三つの峰を登らなければならない、ここが一番の難所、やっと、三峰山の山頂に登ると西側に見えるのが後白髪山。


次に定義林道に抜ける分岐点を過ぎると蛇ケ岳手前に升沢コースからの合流点があり、大滝キャンプ場に一時間半程度で下山することができる。

千畳敷手前にも升沢コースからの合流点があり、沢沿いに、30分ほどで升沢避難小屋にたどり着く。

千畳敷から船形山頂迄は夏にはシャクナゲが咲き乱れ、日本ミツバチが飛び回っている。

船形山 シャクナゲ

船形山 シャクナゲ

泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)泉ヶ岳⇒船形山 縦走

泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)泉ヶ岳⇒船形山 縦走

 

*船形山縦走 泉ヶ岳コースの詳細はこちら

 

空撮 船形山 縦走 2020年5月28日

2020年5月28日に長倉尾根を使用して船形山を縦走した時の動画です。

詳細はヤマレコに記録https://www.yamareco.com/modules/yama…

 

 

 

仙台市 後白髪コース(定義コース)定義⇒後白髪山⇒船形山 縦走

林道入口には「後白髪コース、横川コースは落石の危険があるので、関係者以外の通行を禁止します。」との『仙台市青葉区宮城総合支所地域活性化推進室』の張り紙があり。

よって、本コースを登られる方は自己責任でお願い致します。

しかし、路面状態はよく、実際に歩いてみましたが何処に落石があるかは不明?ヤマレコの山行記録でも同様な意見があり、仙台市の貴重な観光資源の早期復旧をお願いしたい。

登山口迄の交通手段、アクセスの詳細は⇒こちら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

定義西方寺のバス停から約2㎞先に定義林道があり、そこから現在は登山開始。

かなり以前(10年前?)は定義林道を使用して後白髪山の登山口まで走行可能だったが現在でも車での走行は禁止なので登山口迄約1時間程(4㎞)、 林道を歩かなければならない!

定義林道 入口

定義林道 入口

定義林道 入口から4km先にある、後白髪山 登山道の入り口

後白髪山 登山道 入り口

後白髪山 登山道 入り口

定義から片道16㎞の長いコース、水場は下空沢のみ、秋、後白髪山から船形山頂にかけての紅葉は真っ赤に色ずく。

定義林道入り口から山頂までは途中、腰までの笹薮に覆われている箇所も有ったが去年、ボランティアで草刈りをしてくれた方があり、後白髪山の山頂までは藪漕なしで登れます。

『感謝』の一言です。

草刈りをしてくれた方のヤマップ記録が下記です。

後白髪山刈払山行 その2

又、蛇ヶ岳への登山道の途中に後白髪山⇒定義林道に抜ける分岐点があるが後白髪山の山頂までは整備されておらず、去年(2024年6月15日)に登った際は酷い藪漕ぎで苦労したがその後、一人の女性登山愛好家が手鎌だけで2日かけて草刈りしたとの記事がヤマップに記載されていた。

凄い女性もいるものです!!

10月16日 泉ヶ岳→後白髪山 草刈り

よって、現在、ヤマレコでは難路と記載されている後白髪コース(定義コース)は以前のように歩く易きなり、泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)途中、合流して蛇ヶ岳、船形山に行けます。

後白髪山からの展望 2018年7月 撮影

仙台市 後白髪コース(定義コース)

仙台市 後白髪コース(定義コース)Map

 

*仙台市 後白髪コース(定義コース)のヤマレコでの詳細はこちら

 

 

 

仙台市 横川コース 定義⇒後白髪山⇒船形山 縦走

林道入口には「関係者以外の通行を禁止します。」との張り紙があり。

よって、本コースを登られる方は自己責任でお願い致します。

しかし、実際に歩いてみましたが林野庁の方が林道を使用してパトロールしているので路面状態はよく、仙台市の貴重な観光資源の早期復旧をお願いしたい。

横川コースも後白髪山への登山道入り口までは一般の車が入れないので10㎞以上、歩かなければならなく、登山道入り口まで車道が整備されれば登山口からは2㎞(約2時間)で登れる!!

是非とも仙台市街から一番よく見える『名峰 後白髪山の登山コース』の復活を仙台市にお願いしたい。

横川林道口迄の交通手段、アクセスの詳細は⇒こちら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

仙台市営バス定義線、斎野神にて下車、直ぐ近くにある横川林道があり、そこから現在は登山開始。

横川林道 入口

横川林道 入口

かなり以前は横川林道を使用して後白髪山の登山口まで走行可能だったが現在は走行禁止なので登山口迄約2時間程(約10㎞)、 林道を歩かなければならない!

途中の渓流沿いには春には山ツツジ、フジの花が咲き出します。

井戸沢 山ツツジ

井戸沢 山ツツジ

 

井戸沢のヤマフジ

井戸沢のヤマフジ

誰も管理してないので朽ち果てた登山道 横川コース登山口の標識、現在はここまで徒歩で10㎞歩かなければならない。

そして、ここから腰まである熊笹が永遠、山頂まで続き、笹薮を掻き分けて山頂まで登らなければならず!!(とほほ・・・)

山を管理してないので朽ち果てた、後白髪山 横川コース登山口の標識

山を管理してないので朽ち果てた、後白髪山 横川コース登山口の標識

1時間半かけて藪漕ぎすると後白髪山に到着、山頂は展望が良く、三峰山、船形山、泉ヶ岳、北泉ヶ岳が間地かに見える。

その後、山を北側に下ると、後白髪山⇒蛇ヶ岳⇒船形山へ通じる泉ヶ岳コース(長倉尾根コース)と合流する。

後白髪山 山頂

後白髪山 山頂

後白髪山からの展望 2018年7月 撮影

横川林道 入り口⇔後白髪山⇔船形山 縦走 Map

横川林道を使用したコースの場合、日帰りでのピストンは厳しい、余裕をもって船形山避難小屋に一泊したほうが安全です。

横川コース 船形山縦走 Map

横川コース 船形山
縦走 Map

 

*仙台市 後白髪コース(横川コース)船形山縦走のヤマレコでの詳細はこちら

 

空撮動画 後白髪山 2020年

2020年春に撮影した動画です。

 

船形山 コース情報 参考サイト

登山前に船形山を管理している大和町、色麻町、東根市の観光課で登山道、林道の状況を確認をして安全な登山を心がけてください。

大和町 商工観光課: 船形山登山道升沢コース

色麻町 地域振興課: 船形山の概要・見どころ・林道の道路状況

山形県 東根市:御所山 (船形山)

*仙台市 コース状況を知らせるサイト 見つからず?

アドバイス

  • 季節や天候に合わせて、服装や持ち物を準備しましょう。
  • 各遊歩道の入口には、案内板や距離、所要時間の目安が記載されています。
  • 道によっては、アップダウンや階段があります。体力に合わせて無理のない計画を立てましょう。

ぜひ、お好みのコースを選んで、船形山の自然を満喫してください!

船形山 登山コース&四季のおすすめスポット ガイドMap

Google Mapに船形山 登山コース&四季のおすすめスポットを記入したガイドMapを作成、一目で船形山 登山コース&四季のおすすめスポットが分かります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました